sherrie featuring Naito Yoshihiro
新感覚恋愛詩小説
『恋する気持ちが止まったあとで -ONLY ONE-』
2005年9月20日発売(でじたる書房)
500円(税込)
電子書籍です。上記リンクからダウンロードしてください。

もう、誰も好きにならないと、思ってた。
sherrie
『One』の主人公と内藤善弘『恋する気持ちが止められない』の主人公が出会い、新しい恋物語が始まります。
一人称で書かれた小説の中にちりばめられた「恋愛詩」の交換。
sherrie featuring Naito Yoshihiro が挑戦する、新しい形式の小説、第1弾です。
■抜粋
prologue
恋しさは いつまでも 終わらない
あなたへの 想いが
胸の奥で 泣き出しそうになる
あなたは今 どこにいますか
たったひとつの 愛を
どうか 心に 抱いて
ふたりの 出逢いを
どうか、どうか
・・・
1
あの台風の日から3ヵ月が過ぎて、街はクリスマスムードに包まれている。街路樹はすっかり葉を落とし、冷たい風が枝を鳴らして通り過ぎる。
通りを彩るイルミネーションも、鮮やかに飾り立てられたクリスマスツリーも、僕には何の感動も呼び起こさない。吹きつける風は、無抵抗な僕の心の中へ簡単に入り込んできて、容赦なくかき乱して去っていく。
あれからすぐに、僕は大和高田の街を離れ、再び東京に戻ってきた。
亜希子を追ってきたわけではない。
思いつくところが、ここしかなかったのだ。
僕は、亜希子との思い出に満ちあふれたあの街で、亜希子とのたった一度きりの口づけを交わしたあの家で、1日たりとも過ごすことができなかった。
やっと手に入れたと思えた幸せは、わずか一夜で僕の元から去っていった。
あの日、亜希子に何があったのか。亜希子は何を知ったのか。どんな気持ちで東京へ帰ったのか。
今となっては、確かめるすべがない。
いや、その気になれば、確かめることはできる。
亜希子は、弘美に連れられて、国立の実家へ帰ったはずだ。
弘美の実家がどこにあるのか、調べることができないわけではない。そして、その場所さえわかれば、亜希子に会って真相を確かめることはできるのだろう。
けれども、亜希子が弘美の娘だという事実がある以上、僕は亜希子を追いかけることができない。
置手紙からは、亜希子が、僕と弘美との関係についてどこまでのことを知ったのか、判断できなかった。
しかし、亜希子は、僕の元を去って、弘美と東京へ帰る道を選んだのだ。
従って、僕には、亜希子のその決断を尊重するよりほかに方法がなかった。
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『ONE』
揺れる想いを詩で綴る、ほんとうの恋の物語。
It's the ONE and only, but a ONE-sided love...
「何が好きなの?」
「どこが好きなの?」
みんなに訊かれるけど。
あなただから 好きなだけ
あなたが 好きなだけ |
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