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『保険のプロが教える
不払いにあわない! 信頼できる保険の選び方』
「いざ」というときに払ってくれない!?
明治安田生命の不払い事件は氷山の一角だった――
次々に明るみに出る保険金不払い時代、
「もしも」のときも安心の保険ガイド
2006年3月22日発売 1,365円(税込)
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■CONTENTS■
はじめに
第1章 保険金不払い事件の実態
1 明治安田生命の保険金不払い事件
2 各社で発覚した保険金不払い
3 不払いを招く保険会社の体質
これだけは知っておきたい「保険」用語
Column.1 非常識を極める採用活動
第2章 保険会社が抱える潜在的問題点
1 保険会社はボランティア企業ではない
2 経済環境によって変わる保険金支払事情
3 生保営業職員に対する過酷なノルマ
4 厳しさを増す一方の損保代理店経営
5 短期消滅契約はなぜ減らないのか
6 確かに存在する架空契約、名義借り契約、不正契約
7 保険契約締結時の中途半端な本人確認
8 生命保険契約の不当な条件緩和
9 複雑怪奇な約款と解釈のあいまいさ
10 代理店の影響力や顧客の貢献度によって変わる保険金支払事情
Column.2 営業職員の階級
第3章 保険金不払いの具体的事例
1 告知義務違反の拡大解釈
2 自殺と判断された事故
3 自損事故によるケガ
4 葬られたお見舞金
5 イモビライザー装着車の盗難
6 故意か過失か、重大な過失か重大でない過失か
7 保険会社が持つ求償権という絶大な力
8 保険の対象物は何か
9 通勤途中のケガ
10 個人賠償と業務の範囲
Column.3 内野と外野
第4章 こんなときにも保険金は支払われない
1 特定疾病保険金は診断だけでは支払われない
2 がん保険の支払条件は会社によって異なる
3 入院給付金支払日数のからくり
4 病気の人でも入れる保険には裏がある
5 火災保険における比例てん補の考え方
6 もらい火による損害賠償と火災保険の種類
7 地震による火災
8 飲酒運転による死亡やケガ
9 横行する無認可共済
Column.4 幽霊社員
第5章 こんな営業職員・代理店には気をつけよう!
1 意思の疎通ができない営業職員・代理店
2 携帯がつながらない営業職員・代理店
3 告知義務違反を勧める営業職員・代理店
4 保険料の立て替えや割引をする営業職員・代理店
5 業務知識がない営業職員・代理店
6 成績が悪い営業職員・規模が小さい代理店
7 業務開始一年未満の営業職員・代理店
8 雑談をしない営業職員・代理店
Column.5 ハーレム?
第6章 不払いにあわない、賢い保険の選び方、入り方
1 契約内容をしっかりと把握したうえで加入しよう
2 セカンドオピニオンを求めよう
3 告知事項には正確に答えよう
4 保険の対象範囲を慎重に確認しよう
5 保険に加入したことを家族や関係者に知らせよう
6 親戚や友人を通しての保険加入は一長一短があることを理解しよう
7 保険で貯蓄を、という甘い考えは捨てよう
8 保険証券は一ヶ所にまとめて保管しよう
9 事故や病気が発生したら速やかに事実を伝えよう
10 保険会社・営業職員・代理店と仲良くしよう
Column.6 保険契約に関する情報の共同利用
おわりに

■抜粋
はじめに
財団法人生命保険文化センターの2003年度の調査によると、個人年金保険も含めた生命保険の世帯加入率は89.6%となっています。平均すると、一世帯当たり4件以上の保険に加入し、年間の支払保険料は約53万円です。
年間53万円を30歳から60歳まで30年間払い続けると、総額は1,590万円にも上ります。こうしたことから、生命保険は、住宅に次ぐ大きな買い物であるといわれます。
しかし、それだけの大きな資金を投じるものであるにもかかわらず、自分が契約している生命保険の内容について熟知している人は少ないのが現状です。もしものときにいくらの保険金を受け取ることができるのか、保障は何歳まで継続するのか、最後まで払い続けた場合の支払総額はいくらになるのか、そうした基本的なことに対する関心が、一般的に薄いように思われます。
原因のひとつには、生命保険は目に見えないものであることが考えられます。したがって、契約の際に、内容をしっかりと把握しないままに印鑑を押してしまうのです。
たとえば、家を購入する場合、新築マンションであればモデルルームを見学し、中古物件であれば実際にその建物を見たうえで買うでしょう。ですから、鉄筋コンクリート11階建てのマンションの10階の部屋を買ったつもりが、入居してみれば丸太でできた平屋のログハウスだった、などというようなことはありえません。
自動車を購入するケースでも、2人乗りのスポーツカーを買ったつもりなのに、納車されてきたのは8人乗りのワンボックスだった、というようなことも起こりません。
けれども、生命保険については、それと同レベルの勘違いが発生してもおかしくないのです。
5,000万円の保険金を受け取ることができると思っていたのに、実際に支払われたのは200万円だった、というようなことが現実にあるのです。
このような状況に拍車をかけるかのように、2005年、保険金の不当な不払い事件が明るみに出ました。
いざというときのために契約し、高い保険料を払っていたにもかかわらず、全く保険金を受け取ることができないという事態が表面化したのです。
本書は、この保険金不払い事件に焦点を当てて、そのような被害にあわないためにはどうすればいいのかを、具体的な事例を交えながら述べた、これまでにはない解説書です。
また、生命保険だけではなく、損害保険についても多くのページを割いています。
みなさまの保険選びの一助になれば幸いです。
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